だーすのアレやコレや

認定NPO法人フローレンス所属。金沢でリモートワークをしています。リモートワーク・複業・金沢での生活についてブログに書いています。。

「どこで」じゃなくて「だれと」働くか

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普段仕事に使っているデスク。(いつもはもっととっ散らかっている。。)

 もうすでに1ヶ月前になってしまいましたが……。

 先日10月11日に、リモートワークをはじめてちょうど1年が経ちました。

 

 私が1年半前、金沢移住に伴い、仕事をどうしようかと考えながら

「リモートワーク」

 と検索した時以上に、リモートワーク(あるいはテレワーク)関連の記事は多いし、話の幅も広がっているように見えます。

 

 メリット、デメリット。

 推進派、反対派の意見。

 導入のノウハウ、評価方法、勤怠管理、OJT、WEB会議システム、体験談、費用対効果、生産性…etc。

 

 いろんな切り口で、リモートワークが語られるようになりました。

 

 そんな中、リモートで働いている身として感じていることが、今回のタイトルです。

 

 それは、仕事って「どこで」働くかではなく、「だれと」働くかが大事なんじゃないか、ということ。

 

どこで働くか

 「どこ」という言葉には、『土地』と『職場』の2つの意味があります。

 東京なのか、地方なのか、はたまた海外なのか。

 上場企業なのか、ベンチャーなのか、はたまたNPOなのか。

 

 私は今、東京のNPO×金沢でリモート勤務、という(今は世の中的にも珍しい)組み合わせで働いていますが、こういう働き方はこれから増えていくと思っています。

 

 新卒がNPOに入社するのも珍しくなくなってきています。

 毎日決まったところに出社しなくてもいいという企業も増えてきています。 

 副業(複業)解禁も加速しているので、働く場所が複数になることもありえます。

 そしてネットワークで繋がっていて、世界各地から個々人の家がオフィスとしてリモートワークで働ける、という会社も増えています。

 

 

 「どこで」働くかは、働く人々の将来にとっても、企業が存続するためにも、重要な課題です。

 

  でも、この1年で私はもっと大事な指標があると思うようになりました。

  それが、「だれと」働くかです。

 

だれと働くか

 元々人と喋るのが好きな私は、リモートワークをはじめるにあたって一番心配したのが、「職場の同僚とは真面目な話もアホな話もできなくなること」でした。

 

 それでも、ここで働き続けたいと思ったのには、やっぱり代表をはじめとした、同僚や上長の社会課題を解決する牽引力や、惚れ惚れする仕事っぷりや、キャラの濃さがありました。

 

 「ここでなきゃ知り合えなかった人と、ここでしかできない仕事をすることで、ここ以外でも使えるスキルや考え方が身につく

という環境を、みすみす捨てるわけにはいかなかったのです。

 

 そうして「この人達ともっと働きたい」が、移住後も東京の仕事を続ける理由になりました。

(そして幸いにも、同僚・上長からも「だーすに金沢でもいいから働いてほしい」と思っていただけたので、リモートワークの許可が降りました。ほんとにありがたいことです。。ナムナム)

 

 「リモートワークをしている」と知り合った人に言うと、みんなに聞かれます。

 

 「寂しくないの?」

 「一人で家で仕事なんて、孤独じゃない?」

 「東京の人たちとうまくやれてるの?仕事に支障ないの?」

 

 全く寂しくないといえば嘘だし、うまくやれてるかどうか、支障がないかは、私側だけで判断できるものではないなぁ…と思いつつ、ひとつ言えることがあります。

 

 色んな人と雑談してるから、心の距離は近いのです。

 

 フローレンスでは、『Google Hangouts』『Appear.in』『Chat Work』といったサービスを使い、日々仕事やなんてことない雑談でチャットをしたり、Web会議をしたりしています。

 

 仕事に行き詰まった時、私がよくやるのは、

 「あのー、全くの余談なんですが」

から始まる雑談チャット(たまに愚痴)。

 

 相手は東京オフィスや在宅勤務中の同僚や上長。

 忙しいだろうに、私のくだらなーい雑談チャットに付き合ってくれます。

 本当にくだらない話をして終わることもあれば、業務改善に繋がる話になったり、はたまた対面した時にもっと詳しく話そうと前向きな議論になったりします。

 

 この、オフィス勤務だったときと変わらない感じがチャット上でできるというのは、とてもありがたいことです。

 会話が口頭からチャットに替わっただけなんです。

 

 チャットを通して、「ああ、みんなも頑張ってる。私もこっちで出来ること頑張ろう」と元気や目標をもらえる。

  仕事をシェアし、同じ課題の解決に取り組んだり、アホな話に付き合ってくれたりする同僚とだからこそ、一緒に働きたいと思う。

 

 そういった日々を経て、「だれと」働くかがモチベーションに繋がる職場づくりが、大事なんだと気づきました。

 

 「●●さんが仕事に対してこんな考え方を持っていて刺激をもらった」

 「自分では自信がなかったけど、■■さんに感謝されたことで自分に自信が持てた」

といったように、自分1人では得ることができないモチベーションを仲間からもらえる環境が、仕事には必要だと思います。

 そして、スタッフ一人ひとりが、そういう環境を作ろうという意識が大事なんだと思います。

 

いろんな事情を持って働く人たちとチームワークを築くには

 すでにフローレンス社内には、業務委託の人・週4勤務の人・派遣の人・時短勤務の人・在宅勤務の人・育児中の人・介護中の人…と色んな人がいます。

 っていうか、どの職場でもそうだと思いますが、それぞれカテゴライズしだしたらキリがないくらい、沢山の人がいろんな事情を持って働いています。

 

 そういう、いろんな事情を持った人たちと共に、いかに「チームワーク」を築き、育てていくかが、この先のテーマだなと勝手ながら考えています。

 

 何があればうまくチームとして機能するのか、何が無くなればもっとスムーズに仕事が回るのか――。

 

 目標やビジョンが明確で、そこへの十分なモチベーションがあれば、働く時間も、場所も、雇用形態も、スキルも、いろいろな壁は超えられるのではないか――。

 

 そんなことを考えながら、日々金沢で試行錯誤しながら働いております。

 

 

 ということで、共に働いてくださっている皆様。

 こんな私ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

 (皆さんとの雑談が私の生きる糧です。笑)