今年の大雪から「働き方」や「ルール」を見直そう
どうも、金沢在住のだーすです。
この冬、北陸地方は酷い雪に悩まされました。
例年の6倍もの積雪量だったそうで、金沢では平成の積雪記録更新まであと1㎝というところまで積もりました。
街じゅうが、「仕事どころではない、雪かきが仕事だ」という状況で、体を痛めた人も多かったのではないでしょうか。
子どもの頃は、大雪が降るとその非日常感にワクワクしたものですが…。
しかし、大人になった今、仕事や家庭に多大な影響を及ぼす大雪に結構苦しめられます…。
特に今回の大雪は、非常時への対応力を試されているかのような日々でした。苦笑
さて。
そんな、大雪対応が落ち着いたら、特にオフィスワークの方には考えていただきたいのが「災害レベルの気象状況に、今後どう対応するのか?」ということです。
大雪のあの日々を振り返ろう
今回の大雪、事前に天気予報でも声高に「平野部でも60~80㎝の積雪が予想される」「不要不急の外出は避けるように」といったアナウンスがありました。
ですが、どんなに雪が降ろうとも、多くの社会人が、通常通り出勤せねばと、一生懸命だったと思います。
でも今回は
「そもそも車出せないから出社できない」
という次元まで降り積もりました。
それも1日だけではなく、2~3日家から出られないとか。
通勤途中に何度もスタックしたとか。
もうとにかく 日常生活が成り立たないレベルでした。
しかし、
「いやー、こういう大雪の日は人の優しさが身にしみるよね。見知らぬ人に車押してもらってなんとか出社したわ」
といった声も聞かれます。
もちろん、そういう助け合いは重要だし、そういう状況で助け合わない方がムリな話だと思うのですが、ただ、冷静に考えてみてほしいんです。
「そうまでして出社する必要あったん?」
と。
雪に慣れている地方だからこそ、雪ぐらいで会社を休みにすることなんてできない、といった気持ちになるのもわかります。
でも、今回、仕事らしい仕事をできた人はどれくらいいたのでしょうか?
仕事に使える可処分時間は、一体どれだけだったのでしょうか?
家から出られなくて仕事に来れなかった人は欠勤(あるいは有給休暇)扱いで、ヒィヒィ言いながら出社して、でもほとんど仕事にならなかった人は出勤扱いになるのでしょうか?
……なんか、おかしくない…?
『非常時』と判断するルールはあるか??
真面目な社会人たちが大雪でも頑張って出社した理由のひとつに、「非常時であると判断するルールがなく、指示もなかったので通常通りやるしかなかった」というのがあったと思います。
ということで、今回に学んで、非常時の働き方のルール、制度などを整えることをおすすめします。
非常時のルールや制度の作り方。
ここは雪に不慣れな東京に学びます。
business.nikkeibp.co.jp ※こちらは2016年の記事です
今年の冬、東京でも積雪があり、企業によって様々な対応が取られました。
「気象庁が発表する予報で、東京都心に5㎝以上の積雪予報が出たら在宅勤務を推奨する」
「大雪警報が出た時点で帰宅命令を出す」
といった感じです。
私の務めるフローレンスでも、
「(積雪5㎝以上の予報が出ると電車に遅れが発生するため)病児保育の開始時間を9:00以降に遅らせる」などのルールがあります。
こういった異常気象時に、これまでは場当たり的に対応してきたのであれば尚更、ルールを明文化してみるといいと思います。
そして、1つルールができれば、大雪だけではなく、台風などにも応用が可能です。
自社だけではなく、社会のためにもルールを作ろう
「いや、でも、うちだけそんなルール作っても、お客様との約束もあるし…」という声も上がりそうなので、もう一つ言っておくと、こういったルール作りは自社のためだけではありません。
社会のためです。
例えばA社が「私たちは大雪などの異常気象時は在宅勤務を推奨します。ご理解ください」というルールを作り、打ち出します。
するとA社の子会社のB社も「では我が社も…」と足並みを揃えるかもしれません。(良い施策は他社にも波及していきます)
A社の社員は異常気象時に無理して出社しなくても良くなったので、社員は在宅で仕事をします。
いつもは車で出勤していますが、渋滞に巻き込まれることも、事故を起こす可能性も下がります。(何より渋滞原因の一員になっていません)
在宅勤務では仕事に割ける可処分時間が増えるので、集中して仕事を進めることができます。
当然、A社の社員は地域の住民でもあるので、近隣で困っている高齢者の方のヘルプをすることができます。
在宅勤務中は子どもを保育園に預けていますが、お迎えも早く行けるので、保育士さんも助かります。
A社がルールを定め、それを世間に周知し、社員がそれを守ることで、これだけ社会に還元することが出来ます。
これって結構大きなことではないでしょうか?
※実際に、東京の積雪時に在宅勤務ができた人たちの声が下記にまとまっていたので載せておきます。
……と、いうことで。
今回雪に悩まされた社会人の皆さんは、ただ単に、
「いやー、今年の雪、まじで大変やったね!」
と言うにとどまらず、今後の対策として、働き方やオフィスルールの見直しをしていただければと思います。
そいではまた!