リモートワークは社員のため(だけ)ならず。
ども~。だーすです。
先日リモートワークに関する取材を受けまして、その時に考えたことを書きます。
(ありがたいことに、リモートワーク関連でお話をさせていただく機会がちょこちょこありまして、今回の取材で4~5回目くらいでした。)
毎回、「リモートワークを始めた経緯」や「リモートワークのメリット・デメリット」や「リモートワークで不便はないのか」といったことを聞かれるのですが、今回はその部分は割愛いたします。
(詳しくはフローレンスの記事にありますので、こちらで。。)
リモートワークって、よく最近ネットニュースなどでもよく話題に上がっているのですが、基本的に目線は「リモートワークをする人(したい人)」と「その上司」が多い気がします。
(要は、リモートワークってサボっちゃわない?とか、どうやって労務管理するの?とか、会社にいないと評価しにくいよね?とか、アウトプットが大事!とか)
このエントリではちょっと観点を変えたいと思います。
リモートワークは誰のためにあるのか、という点です。
リモートワークは誰のためにある?
リモートワークの恩恵を受けるのは誰で、その恩恵はどんなものか、というのを考えてみます。
まずリモートワークをする社員本人。
こちらは言わずもがな、「働きやすさ」という恩恵があります。
育児中や「終日休むほどじゃないんだよな、家で仕事できたらな~」という時、半日の在宅勤務(リモートワーク)が認められれば、時間を有効に使うことができます。
介護中の方も同様に、遠方に住む親の介護が必要になったとき、施設の入居手続きなどで帰省の回数が増えると聞いたことがあります。そういったときにも、リモートワークで仕事ができたら、家庭と仕事を両立しやすくなります。
次に企業。
職場にリモートワーカーがいると、情報共有に工夫が必要です。
オンライン上で確認できるよう、グループウェアを導入したり、リモートでも仕事ができるよう、クラウド上でデータ管理したり。
最初は「リモートワークしたい人のためにそんなに投資するの?」みたいな意見もあるかもしれませんが、育児や介護以外にも、働き方や労働時間に制約が出ることは珍しくありません。
いつも残業しまくっていた人が、足を骨折して、通勤が困難になることだってあります。普段は問題なく通勤で来ていても、台風が来たり大雪が降ることもあります。
そんなとき、環境が整っていればリモートワークに切り替えることができます。
始まりは一人のリモートワーカーのためかもしれませんが、ひいては自分のためにもなります。
また、最近ではオフィスのフリーアドレス化も進んでいます。リモートワークOKの会社であれば、社員全員分の座席を用意する必要はなく、その分フロア面積が狭いオフィスを借りる、といったコストカットも可能です。
でも、リモートワークの恩恵を受けるのは、リモートワーカー社員とその企業だけでしょうか。
私はリモートワーカーを取り巻くすべての人だと思います。
家族だけではなく、ご近所さんなど地域の人もです。
これを感じたのは大雪の日でした。
私たちが本当にやるべき仕事とは?
2月の大雪の時、多くの会社員の方々は企業人としての務めを果たすべく、必死に自宅のまわりの雪かきをし、車を掘り出し、轍にはまりながら、渋滞の一員になりながら、出勤し、会社の駐車場の雪かきをし、何とか車を停め、会社の入り口までまた雪かきをし、みんな出社できるのかできないのかよくわからない状況の中、仕事をしていました。
なんとかかんとか出社した人たちが「いやー、もう家の前こんなに積もっててさ」と話している間にも深々と雪は降り積もり、「やばい、雪で帰れなくなるからもう帰ろう」と、仕事をしたんだかしていないんだかよくわからない日々を過ごしていました。
そうこうしているうちに、ご近所の老人たちは腰を痛めながら自宅のまわりを雪かきして疲労骨折したり、屋根の雪下ろしで転落事故が起きたりしているのです。
子どもたちが学校に行くのに、歩道が雪で埋まっているがゆえに、雪のない車道を歩いているのです。
その様子をニュースなどで見るにつけ、私が本当にしなければならない仕事ってなんなんだろう、と、もどかしく思いました。
私たちは会社員であるまえに「社会人」なはずです。
社会のために動くべきときに、役目を果たせていたでしょうか。
働き方の選択肢がある、というのは、社員の働きやすさに直結します。
働きやすさを手に入れた社員は、地域のためにも力を発揮していってほしいし、企業側もそれを促進していってほしいと思います。企業側が、自社の利益だけではなく、社員とその地域のことを思えば、もっと社員の働かせ方については思慮があってよいのでは…と思うのです。
ということで、話がリモートワークからそれつつありますが。。。
私もリモートワーカーという点を生かして、もっと地域のために働こうと思います。(もちろん本業きっちりこなしてナンボです)
ではでは。今日はこの辺で!