地方こそWEB会議ガンガンやってほしい件
だいーーーぶ前ですが、こんなツイートをしました。
「東京じゃなきゃできない」っていう仕事がどんどん減って、地方に人や仕事が流れていくためには、地方こそITに敏感でないといけないと最近思う。
— だーす@リモートワークin金沢 (@suda_remote) September 22, 2017
直接会うことが必要なときもあるけど「会いにも来ないやつと仕事はできない」とか言ってたら、日本というか、世界を相手にできないよねーーー。。
と、いうことで、今回は地方×WEB会議の可能性について、考えてみました。
「それってほんとに行く必要あるの?」
と、突っ込みたくなるような打ち合わせや約束、周りでもありませんか。
以前、Aさん(金沢市内の企業にお勤め)と話していて、ぶったまげたことがありました。
Aさん(以下、A)「今日はこれからアンケート結果を取りに能登まで行くんですよ」
私「え、能登って、金沢から2時間くらいかかるじゃないですか。それって絶対今日取りに行かないといけないんですか?」
A「いえ…」
私「それ「宅急便か郵便で送って」って言うのはだめなんですか?」
A「うーん、そうしたいんですけど、先方が「宅急便とかだと何かあっても困るから…手渡しで」って感じなんですよ」
私「え?…え??……え???宅急便のほうが追跡も出来るし良くないですか?
しかも今日めちゃめちゃ天気悪いし...…(道中に使う)のと里山海道って事故多いので有名だし、こういう日は長距離運転避けたほうが事故のリスクないんじゃ……?」
A「そうなんですけどね…でも前の担当者は、毎回わざわざ受け取りに行ってたんですよ」
私「うーん…。そもそもそのアンケート、紙である必要あったんですか、もっとWEBフォームとか使えばいいのに…紙のアンケートでこれからExcelに打ち込んで集計するんですよね?」
A「そうそう、手集計です」
私「(ひえぇぇぇぇぇぇ…)」
金沢~能登の往復4時間、車で行く、アンケート取りに行くためだけに…。
いや、今思い出しただけでも震える…。
まだ電車だったら、ノートPCがあれば電車内で仕事もできるんですが、自分が運転するとなったら本当になにもできません。
なんて生産性が低いんだ…と衝撃を受けました。
でも、そんな話は珍しくないようです。
特に車社会の地方では。
「会って話すほどのこと」?
とはいえ、別に全部の打ち合わせで「対面でやるなんて意味ない」と言いたいのではありません。
対面コミュニケーションがいい場面もいっぱいあります。
「商談で初めて会う」
「納品後の商品の状況を見る」
「サンプルなど実物を見せたい」
「中途採用の面接だ」
など、Face to Faceだからこそ、「分かるもの」「感じること」があるでしょう。
でも、絶対対面じゃなきゃだめだ、ということもないはずです。
(面接や採用説明会をSkypeなどで行う企業はたくさんあります)
AさんがBさんの拠点に赴く。
それは「Aさんが時間をかけてBさんに会いに行く」ということです。
Bさんにとっては、「Aさんが時間かけて会いに来る」ということです。
もっと言うなら、「Aさんの1日8時間という就業時間のうちの2分の1である4時間をかけて会いに来る」ということです。
たとえ、"顧客と取引先"の関係だったとしても、本当にAさんの時間をもらうほどのことなのか、Bさんは考えているでしょうか。
(多分考えていないから「往復4時間かけてアンケート取りに来て」って言えるんですよね…)
「会いにも来ないやつと仕事はできない」
なんてことを言う人は、直接会わなくてもできることと、直接会ったほうがいいものの区別がついていないように感じます。
昔は交通費、今は人件費と連動するWEB会議
昔はWEB会議というよりは、「テレビ会議」というネーミングで、そういうのは『海外拠点がある企業が導入しているもの』、そして『高価なもの』という感覚だったかと思います。
頻繁に現地に赴いていたら飛行機代だけでとんでもないお金がかかるので、テレビ会議は通信費が高くついても飛行機代よりはマシ、ということで、重宝されていたことでしょう。
しかしいまや、テレビ会議は進化を遂げ、「インターネット環境さえあれば無料で出来るもの」になりました。
そうなった今、比較すべきは飛行機代などの出張交通費ではありません。
働く人の労働時間、すなわち人件費です。
往復4時間かけてアンケートを取りに行き、運転していた時間分を補うべく、4時間残業していたら、もう何をしているやら……という感じです。
Aさんにとっては「1日8時間のなかで何をすべきか」を考えたら。
Bさんにとっては「Aさんにもっと効率よく働いてもらうにはどうすべきか」を考えたら。
もっとアンケートの回収&集計という仕事のやり方は他にもあるはずです。
「前の人がそういうやり方をしていたから」
「会社の慣例なんですよね…」
というものは改めて見直す必要があります。
前の担当者と、あなたは別人だからです。
同じやり方が向いているかどうかは、再考するべきではないでしょうか。
(別に同じやり方で合ってたらそれはそれでいいと思います)
WEB会議を導入したら、もっと渋滞や事故は減らせるんじゃないの?
最後に。
WEB会議を導入すれば、渋滞や事故が減らせるのでは、という仮説について。
朝の通勤ラッシュ、夕方の帰宅ラッシュの時間はもちろんなのですが、車社会では渋滞がつきものです。
「◯時に◆◆に行かなければならない」という状況も、余裕があればいいのですが、時間が差し迫っていたりすると焦る気持ちから事故のリスクも高くなります。
長時間の運転や、悪天候の影響で事故の可能性も増します。
でもその訪問をWEB会議に置き換えられたなら、渋滞に巻き込まれることもないし、渋滞の一員になることもないし、アポの時間に間に合うように急ぐ必要もないのです。
時間を効率的に使えて、諸々のリスクを抱えることもない。
ありじゃないですか?WEB会議。
いままで「会ってナンボ」と思っていた打ち合わせや面接。
WEB会議に出来ないか、ぜひ地方で働く人こそ考えていただきたいです。
ということで今日はこの辺で。