移住者を増やす前に「ここに住んでいて良かった」と思える人を増やすことが先
昨日は午前中お休みを頂き、金沢市の「先輩移住者による意見交換会」に参加してきました。
いわゆる「移住者を増やすにはどうしたらいいのかを、移住経験者の意見から考えよう!」みたいな場だったのですが、ここで移住施策に金沢らしさをどう出していくか、みたいな話がありました。
金沢らしさってそこなの?
配布されたレジュメには「待機児童ゼロ」の文字が。
いやいや、市全体で均して、入園先を選ばなければ保育園に入れるかもしれませんが、場所によっては定員オーバーで入れないし、車ありきで保育園の場所を考えなければならない状態で本当に待機児童ゼロって言えるのですか、と突っ込んでしまいました。
そして「女性の就職率全国トップクラス」 「学生のまち」 (大学・短大が多い)ということも金沢らしさの記述の中にありました。
移住施策も大事。でも今の住民のマインドを育てることも大事。
個人的な意見ですが、移住してもらうためにどうしたらいいのか、の前に、いま金沢に住んでいる人たちが「ここに住んでいてよかった」という気持ちを持てることが大事だと思います。
ワーキングマザーの身としては、希望する保育園にすんなり入れること、フルタイム勤務の就労証明がなくても保育を利用できること、パートナーが育児に協力的になれる職場環境を整えること、家庭内以外にも子育てで頼れる場所が複数あること、(子育て世代に限らず)多様な人材が力を合わせて仕事ができる風土があること、地域の資源をうまくシェアできる状態が整っていること、などなど。
そうした素地があってこそ、「ここに住んで良かった」→「ここでずっと暮らしていいたい」→「この良さを他の人にも伝えたい」という流れが生まれるのだと感じています。
そんな中、紹介したいのは、優秀な女性研究者が保育園に入れないという話。
本当に社会的損失が大きい事態だと思います。
(どうしてこんなに就労証明書が強いんでしょうか。。)
この記事を読んだ後に意見交換会に参加したのですが、「金沢は学生が多くて、女性の就職率が全国トップクラス」だと語るのであれば、こうして雇用関係にない状態で研究者として頑張っている方々をはじめ、個人事業主やフリーランスとして働いている人も、子どもの保育を利用でき、社会で子どもを育てていく街にしていかねば、と思いました。
男女問わず能力が存分に発揮でき、社会で子どもを育て、多様な働き方・家族のあり方を受け入れられる社会になれば、もっといい街になるはず。
そして、そんな街づくりを個人レベルからやっていきたいと思いました。
(なんか徒然なるままにですいません)